酒とホラの日々。




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今年も梅雨入りに至る

つい先日青梅がたわわに実っていると思っていたら

いつの間にやら完熟梅となって地面に落ちている。

まだ枝についた黄色い梅を採って帰り

梅のジャムにでもしようか。

文豪ゆかりの名店を訪ねる

東京のすぐ近く、千葉県船橋の割烹旅館玉川(登録有形文化財)
 

大正時代に作られたこの玉川旅館は、文豪ゆかりの割烹旅館として今なお存在感を放っております。
太宰治ゆかりの宿なんて紹介されることもあるのですけれど、
実のところこの旅館、太宰治なんか無銭飲食で叩き出しているのですよね。
 
でも太宰治は実際ひどい男で、「走れメロス」みたいな感動的な話を書いてはいますが、メロスの元になった実話なんてこれまたすごいもんです。

というのもある時、熱海の旅館で遊び呆けている太宰を心配した家族が、

親友の檀一雄に頼んで迎えに行ってもらったところ、

溜まった宿代や遊興費を払えない太宰は、

金の工面をしてくるからと言って、檀一雄を身代わりに

旅館に置いて行ってしまうのです。

 

・・・そしてもちろん、太宰メロスが帰ってくることはありませんでした。。。

とても人の行いとは思えませんが

この後、太宰はこの逸話も元に走れメロスの着想につなげたと言われてもおります。

こんなトンデモ・エピソードを「走れメロス」のような感動的な話にしてしまうとは、さすが文豪ですね。

 

太宰が昭和文壇のアイドル的存在だったのはわかりますが、

決して友達にはなってはいけない男だったのもまた確かなことでしょう。

それに小学校の教科書にメロスが載っていたような気もしますが、

子供に読ませて良い話だったのだかどうだか。。。

 

そんな妙な感慨を得た割烹旅館訪問の日でありました。

 

・・・それにしても、太宰を無銭飲食で追い出しておいて、

今さら広告のネタに使うとは、この玉川旅館もたいしたタマだとは思います。

まあ、取りはぐれた宿泊費の代わりなのでしょうね。

(それにしっかり、所持品も代金のカタに取り上げて、太宰ゆかりの品とか云って展示もしているのですが、まあ悪いのは太宰の方ですからね  笑)

 

 

 

 

暑さ寒さも彼岸に行くまで

 

今年も大きな気候変動に翻弄されて、酷暑や豪雨、台風に痛めつけられた年として記憶されることになったと思われます。でも忘れてしまうのですよね、人間なんて。

あと4,5年したら、どんな暑さや大雨が降っても、

「何十年も生きてますけどこんなことは生まれて初めてです、記憶にない災害です!」・・・なんて口にするようになってしまうのですよね。ほんと人は忘れっぽい。

忘れっぽいから、災難にあっても時間の経過とともにまた前を向いて生きていけるのかもしれませんが。

健忘力は大切な能力なのかもしれません。

 

それにしてもまたここへ来て真夏日は堪えます。だんだんと秋や春のいい季節の時期が短くなっているような気がします、昔は暑さ寒さは彼岸までと言ったものですが、今や生きている限り暑さ寒さに苛まれるのは仕方ないと言えます。

 

 そうつまり、暑さも寒さも「彼岸に行くまで」。

暑いの、寒いの、飯がまずいの、屁がくさいのと不平不満を言いながらそれでも前向いて毎日暮らす、これでいいじゃん。

 

 

 

 

 

 

 

盛夏の候、夏の疲れもじわじわと

 

8月○日

盛夏の候、元気なのは百日紅と夾竹桃だけ。時折風が吹くが、暑くて湿気をはらんだ空気が動くだけのことで全く涼しくもない。それでも百日紅の花房が踊るように揺れている。

 

   百日紅サルサのように風を受け

 

 

8月○日

暑さは一時休みに入ったようで、雨は降るもののだいたい涼しい。夜も熱帯夜から解放されてよく寝れるのだが、生産的なことにエネルギーを向けるようなことにはならない。昼寝して起きてまた昼寝。

 

   二度昼寝無芸の道を極めたり

 

 

8月○日

一時の涼しさはなくなったが、毎日雲が多いので、上から圧迫を感じるような強い日差しがないだけでも外での活動はまだ楽だ。本当に、夏の暑さと日差しと向き合っているだけで体力が奪われるので、暑くても曇っているか、晴れても涼しいと云うのが理想なのだが。

 

   夏の日は曇るぐらいでちょうど良し

 

 

  

 

夏の五輪の通った後は草の根も残らず

 

7月○日

オリンピックまで3年。盛り上げイベントもあったようだが特に目新しいものはなし。おきまりの歌と踊りとプロジェクションマッピングでいまさら感。50年前の音頭の焼直しは見るのもつらい。

招致の時の公約や既存設備活用の安くてコンパクトな計画はどこに行ったのか。将来への問題先送りばかりか既に過労死までて、これも五輪が始まったらみな美談にされてしまうのだろう。問題を引き起こした当事者たちに。

 

      世を挙げて五輪にたかる蝿称え

 

 

7月○日

雑草ではあるのだけれどいい感じに花や実をつけた夏草の広がる空き地があって、その脇を通るのが好きだった。宅地化と開発の進んだ郊外に残る数少ない野性を感じる場所だった。

ところがある日通りかかると草は刈り取られ、砂利を入れてならされ整地されてしまっていた。つまらない眺めになってしまった。

 

   夏の花刈り払われて駐車場

 

 

7月○日

毎日暑い。寝ても起きても暑いのだが、まだ7月の暑さはキレがあるというのか、まだこちらの体がばてていないというのか、暑さに飽きていないというのか、まだ夏がいい感じに上昇する途上にあるような気がする。これが8月の後半ともなるともううんざり、だれてしまうのだけれど。

 

   梅雨明けて夏も暑さもまだ青年

 

 

 

 

 

 

 

 

雷、土砂降り、ゲリラ豪雨

 

今年の関東はカラ梅雨で、雨よりも暑さが先行して

このまま梅雨が明けてしまうようですが、

昨日、一昨日は局地的・一時的ながら強い雨が降りました。

 

7月○日

猛暑一転、雷雨が通り過ぎる。

たたきつけるような雨の中、小鳥たちはどうして過ごしていたのやら。

 

  驟雨去り小鳥ら一斉身繕い

 

7月○日

雨が去った後は湿気が上り蒸し暑さが残ったまま夜になる。まだ降るのか降らぬのかはっきりしないこんな晩に限って風もない。雨の間は稼ぎの悪かったヤブ蚊が活動を始める。

 

  降りそうで降らぬ闇夜に誘蛾灯

 

 

7月○日

7月も半ばを過ぎると、あちこちで夏祭りが始まる。昨日はこのあたりの惣社のお祭りだったのだろうか。夜になって花火が始まった。

  

   混雑を避けてインスタ花火かな

 

 

 

ニッポン真夏大魔王との戦い

毎日暑い日が続き、エアコンに頼ることもしばしば。

冷房で体調を崩すのが夏疲れの原因の多くだったりするので

なんとか扇風機と換気扇を併用して依存度を調整中。

 

7月〇日

雲の流れが速い。天気が不安定と天気予報は言っている。どっか近くでは雨が降ったところもあるらしいが、うちの周りは思わせぶりな雲が通り過ぎるだけ。

 

 夕立の匂いかすかに遠い雲

 

7月〇日

暑い日はあまり動かないのに限る。窓から庭木越しに青い空を見上げていると、遠くに飛行船がふわりと動いていた。

 

  向日葵の向こうに浮かぶ飛行船

 

7月〇日

猛暑の午後にはとてもまともでは暮らせない。近くのショッピングモールに避暑に行き、ビュッフェでお茶を飲み行き交う人を眺めて過ごす。

 

 ソーダ水行き交う人を見おろして

 
 
 
 
 
 

 

夏と向き合う

 

毎年必ず何か暑さ対策を一つ追加して

夏に抵抗しているのだけれど、

いい加減にネタが尽きて

今年はアロハシャツを着るなんて言っている始末。

 

仕方がない、今年は腹をくくって真っ正面から

夏とがっぷり四つに組み合うことにした。

猛暑日も、熱帯夜も、

かかってきなさい!

 

7月○日

若い頃は日本の夏のいい時はほんのいっときで、なんて夏は短いのだろうと思っていた。だらだらと下り坂のような残暑が続くのが不満だった。でも5月の立夏から9月の彼岸過ぎまでは暑さとの戦いが続くのだから、何が短いものか。

 

    一瞬と思えど夏の長さかな

 

7月○日

満月の前後、日中は良く晴れてとても暑かったのだけれど、比較的まだ夜は過ごしやすかった。日の落ちた後、青い月が煌々と地上を照らす様に見とれて、窓を開けたまま寝入ってしまった。

 

    炎暑との戦い暮れて月光浴

 

7月○日

夜はまだ過ごしやすいなどと言っていたのはほんの一時で、毎日暑苦しい夜が耐え難い。昼も暑いわ寝ても暑いわでは全く逃げ場も気を抜く時もない。真夏大王との戦いはまだまだ続くのである。

 

    今日もまた大暑と戦い夜が明ける

 

7月○日

毎日朝から湿度も気温も高くむんむんとした空気に包まれる。とにかく戦いにはしっかり食わねばならない。わが家では毎日焼き海苔が朝食の定番であるのだが、皿にのせるやたちまち湿気でふにゃふにゃの海苔になってしまう。これも夏の朝の風物。

 

    朝飯の海苔噛み切れず扇風機

 

7月○日

日中の日差しの強烈なことは言うまでもないが、移動のときは方向によっては道の片側に日陰ができることがある。この日陰をつたうようにしてのろのろと歩いて行くのだが、いつもそう都合良く陰が続くわけもない。陰からまた日向へ歩き出す前に、一瞬止まって深呼吸。

 

    片陰の途切れて気合いを入れ直し

 

 

 

 

猛暑襲来

 

ついに夏になってしまった。

完全に。

毎年夏といかに戦い夏をどうやって過ごすのかは

大きな課題で、夏の終わりにはたいていボロボロになって

怨嗟をもって秋に変わるのを待つようになる気がする。

 

戦わず、夏に親しみ夏を楽しむのは理想だが、

どのみち灼かれすり減り、体力の消耗と老化の加速を感じる

夏場にあっては、ひたすら頭を低くして

夏にへつらいへりくだって極力穏便に

夏に過ぎ去っていただくしかないのかもしれない。

 

今日もまだ涼しいうちにと思って午前中に出かけたのはいいが、

調子に乗って少し遠くに行ってしまって

帰りには炎天行軍を余儀なくされてしまった。

 

ついこの前まではやっと生えそろったきれいな緑の野原と

思っていたところもいまや、

乱暴にのびた夏草と乾燥した地面が

じりじりと熱気を立ち上らせて我が身を灼き包むのだった。

 

草いきれ土埃吸う夏野かな

 

夏の訪れを湖畔の別荘で迎える

乳白色の靄を越して雨上がりの朝日がカーテンの間から差し込んでくる。

私はもう少し眠ろうか、湖へ散歩に行ってみようかと

夢うつつのうちにぼんやりと考える。

 

木々の間を満たすひんやりとして澄んだ空気は

すべてが良好に推移することをすること約束してくれるだろう。

 

窓の近くで小鳥のさえずりが大きくなってきた。

そろそろ起きるとしようか。

それにしても、下界は雨が上がっていきなりの猛暑に

見舞われているのだという。

日本特有の高温多湿の夏がやってきているのだ。

 

猛暑と多湿と熱帯夜と戦いながら

人ごみと不快な空気の中働きに出かけていては

さぞ健康寿命がすり減ることだろう。

ただでさえ夏場は老化が激しく進むというのに。

 

私は7月から9月までをここ、高原の別荘で過ごすことにしている。

ごみごみした都会を離れ、

毎日散歩と思索と酒の毎日を過ごしているが、

今日は気が向けば

近くの別荘のパーティーに出かけて

芸術や歴史談義をすることになるだろう。

 

私は着替えながら、下の都会で大汗をかいて

ストレスを抱えて出勤するかつての同僚たちのことを

ちらと思いやったが、それもすぐに

漂ってきた朝食のにおいの中にまぎれて消えた。

 

雨も上がった今日ももいい一日になりそうだ。

 

***

・・・という生活を私はしているはずだったのだが、

何年たっても実現しないのは世の中が悪いせいだ。

 

雨が上がったと思ったら、本格夏モードに突入。

憧れは、夏は高原へ、冬は南国へ行く生活なり。

あ~あ。

 

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