夏と向き合う
毎年必ず何か暑さ対策を一つ追加して
夏に抵抗しているのだけれど、
いい加減にネタが尽きて
今年はアロハシャツを着るなんて言っている始末。
仕方がない、今年は腹をくくって真っ正面から
夏とがっぷり四つに組み合うことにした。
猛暑日も、熱帯夜も、
かかってきなさい!
7月○日
若い頃は日本の夏のいい時はほんのいっときで、なんて夏は短いのだろうと思っていた。だらだらと下り坂のような残暑が続くのが不満だった。でも5月の立夏から9月の彼岸過ぎまでは暑さとの戦いが続くのだから、何が短いものか。
一瞬と思えど夏の長さかな
7月○日
満月の前後、日中は良く晴れてとても暑かったのだけれど、比較的まだ夜は過ごしやすかった。日の落ちた後、青い月が煌々と地上を照らす様に見とれて、窓を開けたまま寝入ってしまった。
炎暑との戦い暮れて月光浴
7月○日
夜はまだ過ごしやすいなどと言っていたのはほんの一時で、毎日暑苦しい夜が耐え難い。昼も暑いわ寝ても暑いわでは全く逃げ場も気を抜く時もない。真夏大王との戦いはまだまだ続くのである。
今日もまた大暑と戦い夜が明ける
7月○日
毎日朝から湿度も気温も高くむんむんとした空気に包まれる。とにかく戦いにはしっかり食わねばならない。わが家では毎日焼き海苔が朝食の定番であるのだが、皿にのせるやたちまち湿気でふにゃふにゃの海苔になってしまう。これも夏の朝の風物。
朝飯の海苔噛み切れず扇風機
7月○日
日中の日差しの強烈なことは言うまでもないが、移動のときは方向によっては道の片側に日陰ができることがある。この日陰をつたうようにしてのろのろと歩いて行くのだが、いつもそう都合良く陰が続くわけもない。陰からまた日向へ歩き出す前に、一瞬止まって深呼吸。
片陰の途切れて気合いを入れ直し