夏の疲れがにじみ出て | 酒とホラの日々。

夏の疲れがにじみ出て

南瓜

8月も下旬。
まだまだ暑いとは言ってもそこここに
季節の移ろいのサインが見える。

雲はすでに夏の一色ではなく、
低い空には乱れたくもが行き交って夏の終わりの雨を
降らせるようになっているし、朝夕の風は
炎暑と対立してがんばってきた体の緊張を緩めてくれる。

そのせいか毎年夏の疲れが出てくるのもこの頃だ。
今週は夏の疲れがどっと、と言うわけではなく
じわじわと滲み出すように出てきて
どことなく本調子ではない。

秋の前の庭仕事であるとか、
この時期にやるべきことは多いのだが
いい加減にしておかねばならない。

暑さの盛りの休息も大切だが、
暑さのピークを過ぎた後に体をケアするための
静養もまた大切だと思う。

そうしてほったらかしにされた庭でも季節は動き
朝夕の虫の音も次第に高くなってきたし
掃く花にはばらばらになったセミの羽などが混じる。

庭も樹も、自然環境の一部としてある人間環境もまた
季節の移ろいにさらされている。
 
  夏越して褪せた空より疲れ雨